くらい様のキャラクター サイモフェンさんのイメージソングを作らせて頂きました!
カランカラン、ドアチャイムを鳴らして入店した。ここは知る人ぞ知る鉱石屋「月灯の羅針盤」だ。どこか異国を感じさせるこの場所に対し、ほのかに緊張する。様々な鉱石や細工品を眺めた。繊細かつ上品で、奥底にて守る信念のような力強さを感じる。いけない、自分の目的を忘れまいと店に来るまでに聞いた話を思い返した。
『石の声を聴く』と自称するサイモフェンという名の者がこの月灯の羅針盤を経営しているらしい、と。
チャイムを聞いて、天鵞絨色の髪をした顔立ちの整った青年が出てきた。彼が店主だろう。私はこの店に来た目的を伝えた。
「父の形見であるこの鉱石の声を聴き取ってもらえないだろうか…」
店主は自信に満ちた表情で石の声を聴き始めた。その笑みは次第に「まるで挑発的だ」と言わんばかりの表情となった。
続く
素敵なキャラクターに曲をつけさせて頂き有難うございました!
サムネイル:くらい 様
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餅村様のキャラクター ユピテルさんのイメージソングを作らせて頂きました!
(続き)
鉱石屋 月灯の羅針盤の店主が「ユピ」と名を呼んだ。すると、店の奥から金色の髪にキラキラと不思議な瞳をした少年が現れた。なぜだろう、彼は美しすぎて妙な”違和感”があるが…それはさておき二人は何やら話し込んでいる。
「どうも石の大元がお呼びだ、来れるもんなら来てみろと」「ついていって”あげます”」
そんな話し方に対し、笑顔で表情を歪める店主。気を許しあっているように見える。
話の全貌を尋ねると、形見の鉱石にはただならぬ魔力があり、放出すると被害が及ぶそうだ。事を大きくしたくないのならダンジョンへ来いと石が言ったという。
こちらが前金を支払うと、少年は自身の体半分下ほどの剣を手に取った。こんな華奢な体で戦うというのか。心配したが、どうも佇まいが剣士のそれである。
私は二人を見送った。無事を願う。そうでないと、私はここの細工品を買えない。
素敵なキャラクターに曲をつけさせて頂き有難うございました!
サムネイル:餅村 様
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サイモフェンさんとユピテルさんの楽曲は、2:24から両楽曲を同時に聴いても1曲として聴けるようにお作りいたしました。
サイモフェンさんの楽曲をLに、ユピテルさんの楽曲をRに振り分けて、同時に流したサンプルがございますので、ぜひともご試聴くださいませ。
※マスタリングを済ませていない状態のものとなります。音量差にご注意くださいませ。(こちらのサンプルの方が音が小さくなります)
萩田澪萩 様のキャラクター ガイーシャさんのイメージソングを作らせて頂きました!
先週「勝ち軍だ」と酒場で豪語していた友人の兵士が敗戦の末帰還した。五体満足で国に戻れたのだ、プライドはともかく喜ばしいことだというのに、彼は焦点の合わぬ目をして震えて何かブツブツとつぶやいている。
「悪魔、悪魔だ。あれは戦場の悪魔だ」
様子がおかしい。一体どんな光景を見れば自信に満ち溢れていた彼がこんなことになってしまうのか。
「戦場の悪魔、皆、弩で串刺しにされた、赤く赤く、あの笑みが忘れられない、悪魔、まるで目で射て殺すかのように、虫けらのように、悪魔、悪魔、悪魔」
そして彼は最後に一言、ある名を口にした。
ガイーシャ
素敵なキャラクターに曲をつけさせて頂き有難うございました!
萩田澪萩さんのツイッターはこちら!→ twitter.com/haginomono
芭瑠様のキャラクター 猫間さんと乾さんのイメージソングを作らせて頂きました!
道端の花を摘むように、この罪を摘み取ってくれたならと。
木陰に埋もれる蝉のように、膨張するこの罪を密やかに終わらせてくれたならと。
落葉樹のように、この罪の色を紛らわすことが出来たならと。
雪にある足跡は次の冬へ。
全ては海へと流れ着き、深い色となる。
ただこの人とそこへ進むだけ、その足跡を受け入れて前へ進むだけ。
縹。
素敵なキャラクターに曲をつけさせて頂き有難うございました!
サムネイル:芭瑠
男性ボーカル:竜太 https://twitter.com/ryt_IDIOM
敬称略
猫間さんが登場する本編『地獄現世支部』はこちら!→ ncode.syosetu.com/n9317fk/
芭瑠さんのTwitterはこちら!→ twitter.com/baru_1106